第32回日本GWT(グループワーク・トレーニング)全国研修交流会in島根

目次

「GWT★縁を紡ぐ」参加体験報告記 

2025年1月12日(日)~13日(月祝)までの2日間、島根県松江市にて全国研修交流会が開催されました。

折しも寒波襲来の中、計画運休や欠航の障害を潜り抜けて、全国(北海道・埼玉・東京・神奈川・石川・福井・長野・愛知・京都・島根)から集まったのは31名。

新しいGWT繋がりの出会いと懐かしい再会を果たさないと新年が迎えられないと果敢に集まったメンバーばかりです。

日本GWT協会の全国研修交流会とは、GWTを仕事や活動に活用している会員や愛好家が、年に1回集まり、実践報告や新財発表や事例研究等を持ち寄り研鑚して習得しつつ交流を温める場です。

日本全国に散らばっている会員の為に、集まり易さとご当地の集客を増やす目的もあり、開催場所を毎回変えて全国を移動して開催しています。

第32回は島根支部が快く引き受けてくださり、8名の逸材スタッフが迎え入れてくださいました。

開会挨拶では、経済産業省が「未来の教室」事業を立ち上げ、VUCA時代を切り拓くリーダー的人材育成として、キャリアの自律や知の探索を唱え、その意義は「主体的な気づき」であること、その中でも推奨している「大人が一生学び続ける‘リカレント教育’」や「‘越境学習’(普段の勤務先や居場所以外の場所における学習を意味する)」が、この全国研修交流会の意義と存在価値にピッタリと当てはまっていることを、理事長がお話をしてくださり力強いオープニングになりました。

加えて、この全国大会を「ワーク」と「バケーション」を合わせた「ワーケーション」の新しい形の‘学び+休暇(観光)’や‘地方創生&活性化×越境教育’に活用して、楽しみながら集まり・習い・修得する〝学集・学習・学修〟を提唱していただきました。

集まった参加者の中には、出雲大社・小泉八雲記念館・松江城・足立美術館等、島根の歴史とグルメの魅力をたっぷり味わって前泊や後泊を利用されて多いに楽しまれた強者揃いだったようです。

開会セレモニーに続いて、早速、開催地島根支部による「ウェルカムGWT」がスタートしました。

ご縁の国・島根ならではの第32回テーマは、『GWT★縁を紡ぐ』。

‘縁’には、「めぐり合わせ」「関係をつくるきっかけ」「人と人との関わり合い」という意味もあり、関係力「縁の力」の醸成に働くGWTの在り方を探ることを狙いとする研修交流会となります。

財も、カードの組み合わせによるペアで関係性を繋ぎ、紅白の紐が配られて、片手同士で2本を結ぶワークで横の糸が繋がり、ペアとペアでカルテットが紐で繋がり、最後は全員が完成させた大きな紐の輪を掲げての「1.2.3.4.ご縁!」の掛け声で決起集会となりました。

♪縦の糸はあなた、横の糸は私。織りなす布はいつか誰かの傷をかばうかもしれない。縦の糸はあなた、横の糸は私。遭うべき糸に出逢えることを人は幸せと呼びます。♬

この歌が心の中のBGMに流れていたのは、私だけではないと思います。

〈発表①〉「実践報告&『クイズをつくろう!』」

刑務所で社会福祉士として受刑者向けにGWTを提供しているアドバイザーより、その実践報告と共に、導入しているGWT財の1つを全員で体験しました。

守秘義務が多い現場の実践を報告する難易度は如何ばかりかと思う中、苦労して語ってくださったことに感謝します。

お題に関連するワードや情報をグループで考えて、他のグループにヒントを出して当て合うクイズづくりの新財に全員没頭し盛り上がり楽しみました。

燃えて熱くなる中、ポイント(点数)加点のジャッジの仕方に工夫の余地あり。

当てた&当てられたの気持ちの変化の【ねらい】だけではなく、他の気づきも多く【ねらい】の多様性への可能性を感じられました。

〈発表②〉「『自己発見』プログラムにおける簡易内観体験」

配布された新聞記事で20分、PowerPointを使ったお話で20分、「あなたの人生に影響を受けた20人の名前」をシートに記入して、付箋で色分け、してもらったこと・して返したこと等を記入している間に最後の20分が時間切れとなりました。

折角S先生が40年前に提供された財をもう少し体験をしたい思いが心残りです。

ねらいと内容の繋がりが薄く残念だったという声が多く聞かれました。

〈発表③〉「どんどんごろごろわーくわく」

思いつくオノマトペを出し合い、それを使ってグループで物語を作り発表。

この体験を通して考えや思いを伝える為の方法や表現の仕方について、今後どのような場面で、どのように活かすかを振り返りました。

大前提としてオノマトペを知らない人もいて、そこからもう少し丁寧に説明をして欲しかったという意見が出ました。

オノマトペを日常で殆ど使わない人も多く、財提供側の【ねらい】が参加者に浸透しないままだったというふりかえりもありました。

《この財に関しては、ここまでの作り込みのプロセスを研究誌に公開する予定だそうです。楽しみ~!》

研修会場のお土産コーナーは、全国の銘菓が集まり、まるで全国物産展の様相!懇親会は、島根を味わい尽くす&飲み尽くす高級なお店で開催! グルメも堪能しつつ、和気藹々流ができました。

〈発表④〉「拝見 GWT様 ~ GWTへのラブレター」

2日目の冒頭は理事会主催の1コマ。

研究誌20号を見据えて「拝啓 GWT様~GWTへのラブレター」。

それぞれがGWTを擬人化して、その想いを手紙に託し、照れながらもグループで読み合い、ふりかえりを交わし合いました。

自分のラブレターを読み、メンバーのラブレターを聞きあう中で、涙を流している人やもらい泣きをしている人もいて、しっとりとGWTとの縁を見つめ直し、今後の向き合い方を探りました。

《この財の内容やLetterの抜粋やふりかえりは、研究誌に掲載予定です!》

〈発表⑤〉「ご縁結び ~ 『ご縁の国しまね』で素敵なご縁を」

この研修交流会の期間中、「誰の」「どんな言動」が心に残っているか。

そこから気づいたり、学んだりしたことはどんなことだったか?を個人記入して、直接本人に伝えに行き、ふりかえりをしました。

研修会の締めに相応しい財で、ふれあいの握手報告については賛否両論があったものの、〝袖摺り(振り・触れ)合うも多生(他生)縁〟を〝袖すり合う縁をも活かす〟ことは間違いないですね。

〈発表⑥〉「メンバーが入れ替わったらチームはどうする」

グループのメンバーが入れ替わる中で、チームの力を引き出す為に必要なコミュニケーション力とは何かを学ぶという【ねらい】で、組みジャンケンを体験しました。

ジャンケンは大変盛り上がりましたが、ふりかえりシートの書きづらさと、ねらいに直結する気づきや最後のミニ講義に違和感が残り、次回の研修交流会で、同じ【ねらい】で財を用意されていた島根の体験を踏まえて、もう一度再考しようと棚上げになりました。

クロージング

体験学習は、参加しただけで終わるのではなく、ふりかえり+内省+日常化へのアクションプランが要です。

これは経済産業庁のメッセージです。

その他にも〝自分が社会課題を解決する当事者となり、変化を起こす内発的動機をもつための仕掛け(原体験)をする〟とあります。

異質かつ多様性に出会うと摩擦も起こり、ぶつかり合うことも、自分の中で葛藤も起こりますが、そのプロセスを経ることでレジリエンス(復元力)が身につくのですから、この研修交流会で気づいたことや感じたことや考えたことや学んだことを、変化の波に果敢に挑戦する力に変えて明日から頑張りましょう!!っと開会時のお話に繋げた閉会の理事長の言葉を背に受けて、新しい一歩を踏み出す為に解散しました。

来年の第33回開催地は長野支部が受託してくださり、松本城のお膝元で開催決定だそうです! 

開催日は2026年1月11日㈰~12日(月祝)2日間 (1月10日㈯は公開上級審査)

どなた様も、今からスケジュールを空けてご参加ください。

とのご案内を受けて、また1年後に今回の皆様との再会や新しい顔ぶれとの出会いが今から楽しみです。

『1人が1人を誘って参加キャンペーン(仮)』を企画しているとのこと、私もこんな素晴らしい学びのチャンスを誰と共有しようか。誰を誘おうか。と今から画策中です。

1人でも2人でも、誰が誰を誘われていらっしゃるのか楽しみです!

皆さん来ないと損ですよぉ~!!

レポーター : 島根大好きGWT愛好家

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA



reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

目次