グループワーク・トレーニング(GWT)は実験室
グループワーク・トレーニングは人間関係を学べる体験を意図的に作る「実験室」のようなものです。
与えられた課題にグループで取り組み、振り返りや分析を行います。
その中で、伝え方・聴き方・リーダーシップの発揮の仕方など、職場や地域、家庭などの人間関係に必要なことを練習・訓練することができます。
グループワーク・トレーニング(GWT)の目標
グループワーク・トレーニングを活用して「個人とグループ」の成長をはかることが目標です。
具体的には以下の3つに分かれます。
「自分が思っている自分の姿」と「他者が見ている自分の姿」とのギャップを知ることで、とらわれている自分の思い込み(考え方や感情傾向)に気づき、これを自己修正していく。
認知の枠組み(ものの見方[思考]・受け取り方[感情]・行動パターン)が一人一人「違う」ことを理解し、この枠組みを相手の特徴として、ありのままに肯定的に受け止める。
課題達成に必要なリーダーシップ機能を、メンバーと協働しながら担い合い、グループの一員としての果たすべき「役割」を自ら選びとっていくことで、人間的成長をはかる。
また、メンバーの成長によってグループの機能性が高まり、グループも同時に成長する。
グループワーク・トレーニング(GWT)は安心安全の場所
グループワーク・トレーニングに参加する人は、新しいことを学びたい、自分を変えたいなどと一歩を踏み出した人ばかりです。そして、経験豊富なアドバイザーが「チャレンジを応援する安心な環境」を作っています。
安心できる参加者がいて、心地良い安全な場所なので、
- 自分の話し方はどんな印象を与えますか?
- 私は人前で話すのが得意じゃないので、意見を言いづらかった。
- ◯◯さんは淡々とした話し方だったので、反対なのかと思った。
などと、職場では言えない・聞けないようなことも話しやすい環境です。
本来の自分を表現できる場所だからこそ、参加者同士で良い刺激を与え合い、成長し合うことができます。
グループワーク・トレーニングの力
初めて出会う人とグループになるので最初はお互いに緊張しますが、自分のことを話したりゲーム性のあるグループワーク・トレーニングを行う中で、安心な場所であることがわかっていきます。
グループのメンバー間でお互いの考えや気持ちを共有することで信頼感も高まり、「このグループならありのままの自分でいても大丈夫」と思えるようになります。
すると、
- いつもの自分は傷つかないようにどれだけ心に鎧をつけていたんだろう
- 相手を信頼して話すってこんなに心地良いことだったんだな
- 自分が求めていたのはこのグループのような関係性だったんだ
などと、新しい自分を発見することができます。
本来の自分でいられる温かい集団の中で、人への信頼感を味わい直し、自分のことを素直に見つめ直すことで自己肯定感が高まります。
これがグループワーク・トレーニングの大きな力です。