2024年11月30日(土)13:30~16:00、6月から3回シリーズで開催してきた最終回が、冬到来を知らせる雷雪と冷たい雨の中、「グループプロセスから自分や他者を理解する」をテーマに開催しました。
サプライズ参加の三好理事長を含め、参加者は、支部会員3名、継続参加2名、新規参加3名の構成で9名。
体験1.「私の選んだ色」
- ■ねらい
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身近にある素材を通して、自分の考えを話す。
いろいろな考えの人がいることに気づく。
- ■展開
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各グループに配布した数種類の色紙の中から、1枚を選び、「この色を選んだ○○です。その理由は~」と自己紹介をしました。
続いて、選んだ色の理由とメンバーの話を聞いて、誰の話が心に残ったのかを理由と共に、ふりかえりの分かち合いをしました。
- ■参加者の様子・メンバーのふりかえりからの気づき
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自己紹介を兼ねての「私の選んだ色」は、身近な題材のため自分の考えを話すきっかけが作りやすかった。「心に残った」というキーワードが、いろいろな考えの人や捉え方があることにも気づけた。
その気づきを、「講座①協働作業」のチームワークの大切さや「講座②協力しながら課題を解決」の情報の共有との関連からの学びから、最終回のテーマ「グループプロセスから自分や他者を理解する」に繋げるミニ講義を行った。
体験2.「価値の序列」
- ■ねらい
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①価値の序列をテーマにした話し合いを通して、自分の価値観を確かめ、他人の価値観を聴いてその人をより深く理解し、様々な価値観があることを知る。
②グループの意見をまとめるには、どんなことが大切かに気づく。
- ■展開
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“私の一番大事なものは”の個人決定をした後、8項目を書いたカードシートを各自で切り取り、カードを並び変えながら発表した。
(個人決定は、理想の順位ではなく、現実の自分の姿から決定をすることを促す)
グループ決定は模造紙の上で個人決定を発表して、話し合いの結果グループ決定を行う。(30分)
グループ決定発表後、振り返りを行った。
- ■参加者の様子・メンバーのふりかえりからの気づき
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課題シートに個人の価値の順位を記入するだけでなく、項目カード8枚を自由に並び替えて決定することで、自分の価値観をより深く知り、より他者の理解をすることができた。
グループ決定では、項目シートを並び変えながら話し合いが進んでいたが、「話し合いの結果グループ決定を行う」としか説明をせずに、個人決定を引きずってコンセンサスに突入してしまった為、2グループのうち、合意形成の話し合いに切り替わった最初からテーマを決めてグループ決定をしたグループと、テーマを決めずに合意形成に入った為、最後に駆け込み決定をしたグループに分かれた。
振り返りのまとめ
振り返り項目の最後の設問「グループの意見をまとめるには、どのようなことが大切か。」について以下のような意見がでた。
❶ 明確なテーマを決めないと合意形成は得られない。
話し合いをまとめる役割であるファシリテーターが大切。
みんなが納得できるように整理し、可視化を活用しながら、話し合いがスムーズに進めるようにする促進者の存在が必須。
❷ 相互に平等に伝え合い、肯定的に話し合う。
自分の価値観を押し付けない。
言葉の定義も共有化しないと統一見解は空中分解か上澄み的な結果に終わる。
発信力と受信力(意見を言うと聴く)の能力開発が大事。
❸ GWTの学び直しと継続的な学びが必要。
❶と❷が学べるのが「GWT初級アドバイザー養成講座」や「GWT上級アドバイザー養成講座」
講座終了後、三好理事長の助言
価値の序列には、個人決定とグループ決定の2つの課題がある為、個人決定で自分の価値観を認めるワークは、それぞれの生き方や価値観を認めて応援し合って終了。
次に改めて、グループ決定の課題に入り直し、各グループでテーマを決めさせてからでないとコンセンサスは得られないことを学び直してほしい。
この助言を活かしながら、今後も活動を深めていきたい。
(大久保)
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